上小阿仁村 かみこあにむら

地域と世界を繋ぐ翻訳者募集!

かみこあにプロジェクト

上小阿仁村は、人口減少率年3%超、2人に1人は65歳以上と、人口減少では「世界最先端」地域だ。秋田県中央に位置し、約9割が森林を占める人口約2,260人の小さな村だ。

普段は静かなこの村で、全国から約8,000人も来場する「かみこあにプロジェクト」というアートイベントが毎年開催されている。村とアーティストが手を組み、里山の魅力を発信し、交流人口の増加を目指しているイベントだ。イベント期間中は、アート、音楽、伝統芸能に携わる現代アーティストたちが、約1ヶ月間村に滞在しながら作品を制作し、発表を行う。過去8回のイベント開催を通して、村で生まれた新しい価値観に惹かれ、また村を訪れるという人の流れが生まれつつある。

上小阿仁村では、このイベントの企画・運営に携わり、アーティストと村内関係者、来場者を結ぶ地域おこし協力隊を募集している。県内外はもとより、世界からも注目されているこのアートイベントを身近で感じ、企画側として参加できるのはとても魅力的だ。

また、この村では、真冬に神社に健康と無事を祈りお参りをする「裸参り」「大林の獅子踊り」「小沢田の駒踊り」「鳥追い」など地区ごとに継承されている伝統行事がたくさん存在する。人口減少が急速に進んでおり、伝統を継承するためにも、村外出身者の新鮮な目線で宣伝を行ったり、資料に残したりする人材が必要となっている。

上小阿仁村役場。道路を挟んで向かい側には道の駅がある。

不便な場所だからこそ受け継がれてきた里山の知恵がある

上小阿仁村には、薬局や、道の駅「かみこあに観光物産」、商店などがあり生活をするには困らないものの、公共交通アクセスは良いとは言えず、観光客などにとっては少し不便なところもあるのは事実だ。だが、人の出入りが少ない地域だからこそ、長年培った先人たちの知恵がそのまま残っている。WEBで検索して出てくるような情報や知恵ではない。生きた知恵を体感し、学べるのはここならではである。ただし、上小阿仁村のネイティブスピーカーには、最初は戸惑うだろう。

先輩協力隊がまとめた冊子「かみこあに帖」

歩き旅をして村に惚れた先輩隊員の杉浦さん

「バックパッカーとして東北歩き旅をしていた時に、上小阿仁村の人に親切にしていただき協力隊として戻ってきました。当時、暗い中、宿も決めずに歩いていたところ、クマが出るから、明るいところに移動した方がいいと話しかけられ、車に乗せてくれたり、食べ物をくれたりしたのが、ここでした」と現役隊員の杉浦陸斗さん。

愛知県出身の彼は、現在2年目。上小阿仁村には20の集落があるがその内の3集落に入り、村民とコミュニケーションをとり、困りごとを解決したり、先人たちの知恵を学び交流している。人と密に関わることで、新しい仕事が生まれたり自分が手助けをしたことで感謝されるのがやりがいだと語る。「道にクマが歩いていたり、8、9時になれば家の電気が消えていたり、時代に流されない人間らしい生活や自然豊かなところはとても魅力的」と杉浦さん。初めて見る人や村外出身の人にとっては惚れ込んでしまうほどの魅力的な村だ。

上小阿仁村職員と現役隊員の杉浦さん。

旅館の蕎麦が美味い!

上小阿仁村役場から車で数分走ったところにある「高橋旅館」。ここでは、ランチの提供も行っている。今回いただいたのは「あにぶっかけ蕎麦」。十割蕎麦の上に、野菜の天ぷらや山菜がたくさんのっている。村の美味しいところが堪能できる逸品。味よし満足感ありのお蕎麦、食べるべき!

ナス天にとろろ、わらび、かまぼこが乗ったぶっかけ蕎麦。

取材コメント

「8,000人も集まるイベントに携われるなんて滅多にない機会じゃん!」村の人口の約4倍の来場者が来て、最先端で活躍するアーティストと関わることができる村の本気のイベントを、一緒に作り上げるチャンスがあるのは魅力的だと感じました。また村の伝統行事もWEBになんて載っていない、地域の本物を感じられるのではないかと思いました。きっと宝を見つけたような感覚になるはず。

(元藤里町地域おこし協力隊 根岸)

村役場の後ろには広いグラウンドが広がる。