北秋田市 きたあきたし

暮らしながら地域を編集するクリエーター募集

樹氷

秋田県の北部中央に位置し、マタギの里として知られる北秋田市。人口は、約31,000人。秋田県内では、由利本荘市に次いで2番目に面積が広い。

市内で行われている特徴的な取組として、「秋田型教育留学」が挙げられる。県外の児童・生徒が、北秋田市内の小中学校で学べる制度だ。夏休みや冬休み期間中に実施する「短期留学」のほか、滞在期間や活動内容を自由に選べる「長期留学(オーダーメイド型留学)」の受入を行っている。全国トップクラスの学力を誇る秋田の教育が体験できると話題になっている。

そんな北秋田市では、近年、U・Iターン者や、首都圏と北秋田市の二拠点で生活する人が増えている。さらなる移住者の増加を目指し、移住コーディネーターとして地域おこし協力隊を募集している。

SL市役所近くの公園にあるSL。中に入って見学することもできる。

何気ない日常を切り取る

移住希望者が本当に欲しい情報とは何か。観光情報とは違い、子どもが雨の日でも遊べるところ、オススメの病院、地元に愛されるおいしい定食屋さんなど、地元の人しか分からないことである。

市民にとっては当たり前になっていてなかなか気づかない情報こそが重要だ。隣の家から野菜のおすそ分け、伝統行事の踊りは地域の人がほとんど踊れることなど、移住して何気なく過ごしている日常はとても珍しいことだったり、貴重なことだったりする。

移住コーディネーターには、こうした地域の日常を「外からの目線」で発見し、広く発信してほしいと考えている。

現役隊員と市の職員の皆さん現役隊員の米倉さん(左上)高橋さん(右下)と市の職員の方たち。

ここにしかない文化や資源を守る!

マタギとは、東北地方を中心に、山神信仰と厳しい戒律のもとクマなどの大型獣を集団で狩猟することを生業の一つとしてきた人たちだ。その数は減少傾向にある。北秋田市では、失われつつある文化が多く、次世代への継承が急務となっている。そのため、地域文化の継承に取り組む観光振興コーディネーターを募集している。

現役隊員の高橋さんは家族を連れて北秋田市に移住した。奥さんも隊員としてどぶろく作りに携わっている。
「マタギの文化に興味があったんです。仲間内で『やってみよう!北秋田』というグループを立ち上げて、今年は『イケメンマタギ募集』というイベントを企画しました」。
地域にはマタギ以外にも、まだまだ掘り出されていない文化や行事がたくさんある。人が減ってしまう中、存続が厳しくなることも多く、映像や本、写真など誰もが手に取れるような形で残していかなければならない時代にさしかかっているのかもしれない。

マタギ姿マタギとしても活躍する現役隊員の高橋さん。

バラエティー豊かな先輩たち

現在、北秋田市には5人の現役隊員がいる。ユーチューブで北秋田市の日常をWEBにアップしている隊員、グラフィックデザイナー、マタギとして活躍する人など。バラエティー豊かな人材がそろっている。みんなの力を合わせて何かこれまでにない活動ができるのではないかと感じている。

もうすぐ任期が終了する現役隊員の米倉さんはUターン者である。「30年ぶりに地元に帰ってきました。隊員として活動することで人脈も広がりましたね。自分がやりたいことをしながら、協力隊の業務を行っていました」。北秋田市では、隊員に副業が認められているため、将来を見据えた活動も可能である。

ユーチューバー活動ユーチューバーとして活動をする現役隊員の吉田さん。

手作りケーキとランチで満足

米倉さんオススメの「ふみきり野Café」。満足できること間違いなしの週替わりランチセット。今回はたらこクリームパスタ。お店から内陸線を眺めるのも特別感があって◎。デザートの手作りシフォンケーキは比内地鶏の卵が使われており、しっかりとした卵の味が特徴的。何度も通いたくなるお店である。

週替わりランチ週替わりランチ、副菜やサラダもついて大満足!

取材コメント

技術を持った人が集まっているな、と感じた北秋田市。ユーチューバーがいると聞いて、なんて現代っ子!と思いました。それと同時に受け入れてくれる市も懐が広いなと思いました。前向きに新しいことにチャレンジさせてくれるフィールドは、何かやりたいと思って移住してくる協力隊にとってはとてもありがたいなと感じます。

(元藤里町地域おこし協力隊 根岸那都美)